varnish


旧ブログのエントリーでも説明したのですが、私がニスを塗るときには色が強いものを1〜3回に分けて塗ります。このビオラを塗装した際の写真を見てください。 始めの画像は目止めなどの下地処理が終わった状態のスクロールです。この渦巻きの黒い縁取りが気になる方は、ストラディヴァリウスのスクロールその2を読んでみてください。 そして次の写真がニスを1層塗った状態です。違いがよく分かるように、塗装途中で写真を撮ってみました。 1層のニスがどれだけ濃い色をしているのかがよく分かりますよね。

ニスの色の濃さ


サント・セラフィンのニスが部分的に剥げて木材の表面がむき出しになっている裏板
ニスが塗られている木の肌の色と質がニスの見栄えに与える影響は非常に大きいことは知っていますか。通常オールドにはリタッチ(色直し)という修理がされているため、この木の色を裸の状態で見ることは稀です。 一見ニスがはげてしまっている箇所も実は巧妙にリタッチが施されていたり、汚れていたりするため実際の色よりも濃く見えていることがほとんどです。オールド・イタリーは黄金色の下地を持っているなんていう話をよく聞きますが、大抵の場合、想像するよりもずっと薄い色をニスの下の木はしています。 写真にあるのは事故でニスが取れてしまったセラフィンの裏板です。オリジナルに近い状態で残っているニスはCバウツのパフリングの辺り。同じCバウツでも楽器のセンターよりで見られるのは、一度ニスがはげてしまった木を再びリタッチによってカバーした状態です。新たにニスが取れてしまった箇所と色の違いをくらべてみてください。

Santo Serafin