当工房では、お客様に直接お会いして、楽器をお試ししていただき、御要望をお聞きするのが通常の方法になります。新型コロナウイルス感染予防対策を万全にしておりますが、ご希望の方にはお客様のご住所に直接、試奏のために楽器をお送りするという方法もとらさせていただきます。 こちらからの配送料は無料、お試し期間は楽器がお手元にお届きした日から数えて最長10日間とさせていただきます。 新型コロナウイルスが一日も早く収束することを願いつつ、現在、楽器をお探しの方に少しでもお役に立てることができれば幸いです。

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ローアーバウツを描く Part 1の手順を追って完成したのが、これから楽器の輪郭を描いていくための要になる枠となります。 まずはローアーバウツから描いていきます。 コンパスをNPの長さに合わせます。 NPを半径として、Nが中心になる弧を描きます。 Nを中心として半径がNP-1/2XPとなる弧を描きます。 pの縦線から水平に図ったときに1/2XPになる短い線を、その弧に交わるように引きます。 p’側も同様にします。 さきほど描いた弧と線の交点を中心にして、半径が1/2XPの円を描きます。 eの垂直線からpの垂直線までの距離を5等分にし、eから2つ分のところのX線上に印をつけます。 その印を中心にして、半径がXPになる弧を、1つ前の工程で描いた円に交わるように描きます。 上で描いた弧と円の交点を中心として半径がXPとなる弧を左右に描きます。 同じ交点を中心にして、今度は半径がXP+1/3XNとなる弧を描きます。 X線から1/3XN下がった場所に短い水平線を、先に描いておいた弧と交わるように描きます。 上で描いた弧と水平線の交点を中心にして、半径が1/3XNの円を描きます。 無駄な線をある程度消去して、整えたのがこの状態です。 これで、ローアーバウツの輪郭が描けました。 Part 3 ではミドルバウツの描き方に移ります。

【描いてみよう】Gasparo da Salo Viola Part 2


ミドルバウツを描く Part 2を終えた時点で、ローアーバウツが描けました。これから、ミドルバウツを描いていきます。 N線上に、e線からXZの距離をとって、印をつけます。 その印を中心に半径がXZの弧を描きます。 N線上のXZの弧を描いたのと同じ中心から、今度は、XZ-1/2XNを半径とした弧をN線から下の部分だけで良いので、描きます。 1/2XNの距離をX線からとり、平行に伸ばし、先程の弧に交わるようにします。 弧と直線の交点を中心に、半径が1/2XNの円を描きます。 XZの弧を描いたN線上の中心点を再び使い、今度は、XZ-1NZの半径としてN線よりも上側に弧を描きます。 1/2NZの距離をN線からとり、平行に伸ばし、先程の弧に交わるようにします。 弧と直線の交点を中心として、半径が1/2NZになる円を描きます。 線や弧を適当に整えて、これでミドルバウツが描けました。 次回Part 4では、アッパーバウツを描き、ビオラの輪郭を完成させます。

【描いてみよう】Gasparo da Salo Viola Part 3



アッパーバウツを描く Part 3を終えた時点では、ローアーバウツとミドルバウツが出来ています。 では、残りを完成させましょう。 Xを中心として、半径がXQの弧を描きます。 同じくXを中心とし、半径がXQ-1/3qq’になる弧を描きます。 qの垂直線から距離が1/3qq’になる位置に垂直線で印をつけます。このとき、先に描いておいた弧と交わるようにしてください。 この弧と線との交点を中心に、半径が1/3qq’の円を描きます。 e線からq線までの距離をZ線上で5等分し、e線から数えて1つ目に印をつけます。 その印を中心にし、半径が2/3qq’になる弧を先程の手順で描いた円と交差するように描きます。 円と弧の交点を中心とし、半径が2/3qq’になる弧を描きます。 同じ円と弧の交点を中心とし、今度は、半径が2/3qq’+1/2NZになる弧を描きます。 Z線から1/2NZ、上へ垂直に測り、水平線をたった今描いた弧を交差するように描きます。 この弧と直線の交点を中心とし、半径が1/2NZとなる円を描きます。 全体を再チェックし、不必要な弧や線を消し、整えていきます。 オリジナルのガスパロ・ダ・サロや他のブレシア派のコーナーの形は、精密とはとてもいえません。 よって、コーーナーの長さや末端部分の角度も楽器により異なりますが、ここで紹介している『Harshman, Sandeman』のコーナーの末端の角度は、だいだいこのような図に沿って、出来ています。 こちらが、コーナーを完成させた図になります。 『Harshman, Sandeman』のf孔をオリジナルの配置のまま、試しに並べてみると、こうなります。 輪郭と中心線以外を取り除いた完成図です。 完成図と『Harshman, Sandeman』の輪郭を重ねてみると、こうなります。黒線が今回デザインを製図したもの、赤線がオリジナルの輪郭になります。 『Harshman, Sandeman』は、ガスパロ・ダ・サロの作ったビオラの中でもあまりないデザインで、ミドルバウツの幅が他の部分と比べて非常に広くなっています。 オリジナルの寸法のままでデザインすると、ボディの長さが440mmを超えてしまうので、もし、このモデルでビオラを作ってみたいという方は、420mm以下になるようにしたほうがよいでしょう。

【描いてみよう】Gasparo da Salo Viola Part 4


グァルネリ・デル・ジェス モデル 1738年頃にグァルネリ・デル・ジェスによって作られた作品をもとに製作したバイオリンです。一般的なストラディヴァリ型のバイオリンよりは小ぶりですが、パワーに溢れた音色で鳴ってくれます。 ボディ:352mmアッパーバウツ:164mmCバウツ:112mmローワーバウツ:204mm

2019 Guarneri Violin


2020年製イザイ・グァルネリ・デル・ジェス
今年、2020年に入ってから、新しいレシピのオイルニスを開発するために実験を繰り返してきました。300年以上前にストラディヴァリなどが使っていたものになるべく近いニスが理想ですから、開発というよりは再発見と言ったほうが、しっくりきますね。 満遍なく塗られたニスがどのように経年変化で剥げていったり、薄くなったり、ヒビが入ったり、汚れていったりしたのかは、17~18世紀のイタリアで実際に使われていたニスの正体をつかむための重要なヒントになります。 そのため、新しく調合したニスを試す際にも、むらなく塗った後、経年変化を起こさせて、アマティやグァルネリ、ストラディヴァリのニスと同じ特徴が出るかを比べます。 こうすることで、ベタ塗りの状態ではわかりにくかった欠点や、名器のニスとの違いも文字通り見えてきます。 どうでしょうか? もちろんニス自体の質だけではなく、木材に施された下地処理の効果もあるのですが、キラキラと輝くような反射の仕方や、木の良さを殺さずにそっと覆いかぶさるような質感など、かなり理想に近いニスが出来ました。 「詳しいことはわからないけど、何か綺麗だな」と、思っていただけると嬉しいです。 このニスを実際に使って仕上げている楽器はこちらになります。 完成しだい、この特別なバイオリンについても更新します。 お問い合わせはいつでもお受けしておりますので、ご興味があるかたは、なるべくお早めにお願いいたします。

新しいオイルニスのサンプル